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ちーの気ままな日常


by chisazn

少年ラヂオ

演劇集団キャラメルボックス。
関東大震災後の大正時代をモチーフにした、スリの少年とご令嬢とジェットエンジンの設計図が出てくる物語。

うん、面白かった。やっぱり私はキャラメルの舞台の作風が一番好きだなぁ。じんわりあったかい感じ?上手く言えないけど。
「その時代」を描かせるならM.O.Pが一番上手いと思う。これぞ大正時代!っていうモノを作れる。アメリカならアメリカの色を、昭和なら昭和の色を出せるのがM.O.P。なんていうか、完成度が高い。役者がいいのか脚本なのか演出なのか・・・いやたぶん全部か。『少年ラヂオ』もそういう意味では大正時代を作りきれてなかったりするんだけど、大事なのはそんなのじゃなくてさ。観て、心にポッと灯がともるような気分になれるのがね。

主演の畑中さんはすげぇ必死でした(のように見えた)。感情より必死さが伝わってくるような。周りは小ネタをしこんでました。菅野さんがリバウンドしてました。西川さんが出てないのがすごく残念~。
オープニングのダンスがいつもながら素敵。跳んだり跳ねたりしてるわけじゃないのに、曲と共に流れ、息の合った動きはつい引き込まれるわ。舞台美術もいつものように美麗でした。初めて見た『風を継ぐ者』はほとんどセットの無い舞台で、あれも好きなんだけど。
活劇らしく、いっぱい戦ってました。殺陣はでも、いまひとつかなぁ。スリの瞬間の、スローモーションがよく出てくるんだけども、難しいのにさすがでした。
そういや今回、印象に残る言葉がなかったのがめずらしいな。
by chisazn | 2006-12-22 22:25 | 舞台